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★スマイルキッズマナー★昔から伝わるマナー

 

 

今回は昔から伝わる相手の人と気持ちよく過ごすためのマナーをお伝えしました。

例えば、雨の日に傘をさして歩道を歩いていたとします。前から来た人とすれ違う時に、広い歩道なら傘を動かさずにそのまますれ違っても相手と当たることなくすれ違えますが、広くない歩道の場合は傘の扱いをどのようにしたら傘が当たることなくお互いに気持ちよくすれ違えるのかという設定で、傘を使ってすれ違いざまに傘を相手のいない方に傾ける所作をお伝えし、ロールプレイングをしました。この傘を傾ける所作は相手に対する配慮ですね。

(世代によるかもしれませんが)子どもの頃から日常の中で当たり前のように行われていた所作なので今でも無意識に行います。しかしあるとき、最近はあまりすれ違う時に相手の方にされることがなくなったように思いました。

しないことがいけないではなくて、傘を傾けることですれ違う時に自分の傘が相手の傘に当たり相手の傘を破ってしまうことを防げますし、場合によっては慌てていて勢いよくすれ違った時に相手をケガさせてしまうかもしれないということも防げます。

すれ違うことは一瞬のことですが、その一瞬をお互いに相手を気遣うことでその場とその後の時間を気持ちよく過ごせるようになると思います。

「傘を差しながら狭い歩道で人とすれ違う時に少し傘を相手のいない方に傾けるのは、相手の人への優しさだね(^_-)-☆ やってみましょ~!できるかな~♪」と言って傘を渡すと生徒さんのドキドキが伝わってきます(可愛い!!)。そのドキドキを受け止めながら 右側から、左側からと何度もロールプレイングをしました。

ぜひ雨の日にやってみてね!何度も何度もやってみてね♪

他には、相手からわざとではなくぶつかられた時や足を踏まれたときに「ごめんなさい」と謝られたら自分が悪くなくても「こちらこそうっかりしていてごめんなさい」と謝ることでお互いに気分が悪くなることが少なくなるという昔の人の知恵があります。

また、人前を通るときは「ちょっとごめんね」「失礼します」「前を通ります」など相手に合わせた言葉を一声かけると相手の人は嫌な思いをしないで、例え嫌な思いをしても一声かけることで感じたストレスは軽くなることもお伝えしました。

ちょっとしたことですが、一言は大切ですね。

私たちはマナーという言葉を使い相手に嫌な思いをさせない振る舞いを心がけますが、昔の人たちの判断基準は粋かどうかもあったようです。

洗練された所作で相手を気遣える人は魅力的です。マナーという粋の概念より形式的なものも大切にし、情緒的な粋という判断基準もより深く学び、大切にできたらと思います。